予防歯科とは
予防歯科とは歯科疾患を防ぐための取り組み
当院での予防歯科治療について一人一人にあったカウンセリングを提供しております
メディカルトリートメントモデル(以下MTM)とは、予防先進国スウェーデンの齲蝕予防学の第一人者であるボー・クラッセ教授が提唱した医療モデルです。詳細な検査を行い、的確な診断のもと科学的根拠に基づいたリスク管理を行うことで疾病を予防することを大前提にした治療モデルです。
当院はPOC(パーソナルオーラルケア)として一人一人のお口の悩みに沿って原因を改善、再治療を防ぎ治療後のお口の健康を維持するための治療計画を提案致します。
①カウンセリング、問診
②各種検査
応急処置が必要な方はこの時に施術します
③検査結果と治療方針の説明
歯茎より上にある細菌の除去、また歯茎の中に入り込んでいる細菌の除去。人それぞれ、歯周病の進行度によってかかる回数が異なります(2〜6回目安)
並行して歯の治療ができる場合は行います。
④歯科医師による治療
虫歯治療、古くなった詰め物被せ物の再製。
入れ歯、インプラント、噛み合わせなどへ移行
⑤再評価
また受けていただいた内容に関して不備がないかなどお口の中全体を最終確認します
初診時同様、口腔内写真、レントゲン、歯周病検査、唾液検査(自費)
⑥メンテナンスへ
予防歯科の意義
虫歯や歯周病などの歯科疾患は、口腔の健康のみならず、全身の健康にも悪影響を及ぼします。予防歯科で虫歯や歯周病などを予防することは、全身の健康を維持するために重要だと考えられています。
虫歯や歯周病が進行すると、最悪の場合、歯を失うリスクがあります。予防歯科により歯科疾患を早期発見し、適切な治療を行うことが重要です。また、早期治療を行うことで、将来的に治療に高額な費用がかかることを避けられる可能性があります。
歯科疾患が全身へ及ぼす影響
歯周病はさまざまな全身疾患と関連している
歯周病は糖尿病や心疾患、脳疾患、慢性腎臓病、呼吸器疾患、骨粗鬆症、関節リウマチ、がんなどのリスクを高める可能性があることが明らかになっています。また、妊娠中の歯周病は早産や低体重児出産と関連しているという報告もあります。高齢者の咀しゃく機能や嚥下機能との関係
虫歯や歯周病を放置すると、歯を失う可能性があります。高齢の方が虫歯や歯周病などにより多くの歯を失うと、咀しゃく機能や嚥下機能が低下するため、食事が満足にできず低栄養状態へとつながります。低栄養状態は筋肉量の減少を招き、要介護となるリスクを高めます。予防歯科 プロフェッショナルケア
フッ化物の塗布
年齢別のフッ化物の濃度と使用量
歯が生えてから2歳 | 900~1,000ppmF/米粒程度(1~2mm程度) |
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3~5歳 | 900~1,000ppmF/グリーンピース程度(5mm程度) |
6歳~成人・高齢者 | 1,400~1,500ppmF/歯ブラシ全体(1.5~2cm)程度 |
定期的な歯科検診
また、歯科医院での歯のクリーニングは、歯磨きで落とすことのできない歯石やプラークを落とすことができ、虫歯や歯周病の予防に有効です。3ヶ月に1回は歯科検診を受けるようにしましょう。
シーラント
シーラント材に含まれるフッ化物により歯の再石灰化が促進され、虫歯への予防効果が期待できます。
予防歯科 セルフケア
日常の口腔ケア
予防歯科の基本は、口腔内環境を衛生的に保つことです。日頃から正しい歯磨きをすることが重要ですが、歯磨きだけでは不十分です。デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用して、適切に口腔ケアを行いましょう。
フッ素配合歯磨き粉
フッ素は歯質を強くするほか細菌の働きを抑制し、歯の石灰化を促進するなど様々な作用があります。そのため虫歯予防を考えるなら、フッ素配合歯磨き粉を使うことをおすすめいたします。
食生活の改善
糖分の多い食べ物を過剰・頻繁に摂取することは虫歯になるリスクを高めます。糖分の摂取量や回数に気を付けましょう。ビタミンやミネラルが豊富な食事は、歯を強くしてくれます。特に、カルシウム、ビタミンA、ビタミンCを摂るように意識してください。