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root根管治療

根管治療とは?

根管治療とは歯の神経の治療

根管治療とは、歯の中の神経や血管を含む組織である歯髄(しずい)を取り除く治療のことです。一般的には「神経を抜く」と言われることもあります。むし歯などが進行し、歯髄まで炎症が広がり感染した場合や、壊死した場合には根管治療が必要となります。

歯の構造と根管

歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄(神経)で構成されており、歯を支える土台となっている根の部分を根管といいます。歯髄は根管の内部にあります。

根管治療が必要となる病態

歯髄炎

虫歯が進行し、歯髄が炎症している病態を歯髄炎と言います。歯髄炎には可逆性歯髄炎と不可逆性歯髄炎があります。

可逆性歯髄炎

可逆性歯髄炎は、冷たいものや甘いものを飲食したときに歯がしみるなどの症状がみられます。刺激がなくなると痛みが収まるのが特徴で、可逆性歯髄炎の炎症は元の正常な状態に回復できるため、歯髄を除去する根管治療は必要ありません。

不可逆性歯髄炎

不可逆性歯髄炎は、冷たいものや甘いものを飲食したときに歯がしみるほか、そのような刺激がなく、じっとしているときにも鈍い痛みがみられます。不可逆性歯髄炎の炎症は元の正常な状態には回復しないため、根管治療が必要になります。

歯髄壊死

歯髄炎を放置すると歯髄壊死となります。神経が壊死しているため、熱さや冷たさによる刺激に対し痛みを感じなくなりますが、打診すると強烈な痛みを感じることもあります。歯髄壊死の状態になると、歯の色が黒ずんだり、黄色く変色したりすることがあります。

根尖性歯周炎

感染による炎症が歯の根の先(根尖部)までに達した状態を根尖性歯周炎とよびます。噛むと痛み、歯ぐきから膿が生じることもあります。一度根管治療をした歯が根尖性歯周炎となることが多く、根尖性歯周炎のある根管治療の成功率は低くなるというデータもあります。

外傷による歯の破損

事故やけがなどの外傷によって歯が破損し、歯髄感染や壊死の兆候がみられる場合は根管治療が必要となることがあります。

根管治療の流れ

診断

視診による口腔内の状態の確認、X線撮影や歯科用CT撮影による精密な歯内部の確認、歯髄診査などにより、根管治療が必要な病態があるかを確認します。

根管治療の具体的な手順

無菌的治療法とよばれる一般的な根管治療の流れは以下の通りです。根管治療は一度の来院で完了することはなく、複数回来院して丁寧に治療を行う必要があります。

①麻酔

治療部位に対し局所麻酔を行います。根管治療は痛みを伴いますが、麻酔を行うことで極力痛みを抑えながら治療をすることができます。

②歯髄の除去(抜髄)

歯髄を露出し、器具を用いて除去します。膿がたまっている場合は、歯肉を切開して膿を出します。

③根管の拡大・清掃・洗浄

根管を拡大し、薬液を用いて根管内を清掃・洗浄します。根管内をしっかり洗浄し、新たに根管内に細菌を侵入させないことが、根管治療における最も重要なポイントとなります。

④根管の充填

ガッタパーチャと呼ばれる材料を根管に充填し、密封します。

根管治療は精密さが求められる難しい治療ですが、近年では実体顕微鏡(マイクロスコープ)の導入で、より正確に治療ができるようになり、根管治療の成功率は上がっています。

根管治療後のケア

根管治療直後の痛みや腫れ

根管治療後、数日は痛みや腫れが生じる場合があります。必要に応じて、痛み止めや抗生物質が処方されます。痛みが長引く場合や生活に支障をきたすほどの強い痛みが収まらない場合は、根管内部の細菌感染などが起こっている場合があるため、早めに歯科医院に連絡するようにしましょう。

定期検診とブラッシング

根管治療は比較的成功率が高い治療ですが、再発しやすい治療でもあります。再発した場合には再根管治療を行うことになりますが、抜歯や歯根端切除などの外科的な治療が必要となることもあります。

根管治療後の再発を防ぐためにも、正しいブラッシングやフロスの活用により口腔内を清潔に保つことが重要です。また、歯科医院の定期検診を受診するようにしましょう。

ABOUT

医院名
辻堂かわしま歯科
住所
〒251-0056
神奈川県藤沢市羽鳥1丁目1−1001
電話番号
準備中
診療科目
虫歯治療、根管治療、定期検診・予防歯科、歯周病、小児歯科、小児矯正、矯正歯科、審美歯科、マタニティ歯科、インプラント、親知らず抜歯、入れ歯
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